ショートステイ・事故・予防

ショートステイ・事故

2日~7日間程度を介護施設で要介護認定の高齢者が過ごすのがショートステイです。ネットで調べますとショートステイ先での事故は内容は様々ですが結構あるようで、母親も事故骨折してしまいました。 明らかに施設側の不手際もあるのかもしれませんが、

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不可抗力でという場合も多くて、母親の場合は後者に該当します。なぜ事故が起きるか?というと夜があるからというのが大きな理由だと言えます。また慣れない環境で数日過ごすのは高齢者には負担なのだとも思います。デイサービスやデイケアでは決められたプログラムを介護スタッフやリハビリスタッフが行いますので、集団の中で絶えず誰かの監視下で過ごします。

ショートステイはデイサービスを数日間に渡って受けますので、寝る時間帯があります。母親の場合はその時間帯に事故が発生しました。母親の話と介護スタッフの話から、母親は寝ていてトイレに行きたくなり自分で歩行機を使ってトイレに向かう途中で意識が無くなり、気付いたら床に倒れていたそうです。

介護スタッフが発見した時には壁に寄り掛かるようにしていたそうですが、既に腰を床に強打していましてその日はそのままベッドに戻ったのですが、翌日診察を受けたところが腰を圧迫骨折していました。治療により骨折自体は完治しましたが寝たきりに近い状態になってしまいました。

勝手にベッドから起きてしまう可能性がある高齢者については、マットスイッチとベルにより行動を見張る場合が多いのですが、母親は自宅でも自分でトイレに行っていましたので、そのスイッチは用意して無かった訳です。

ここまで書くとショートステイは危険だと思われますが、数年間利用して事故はこの一回だけでした。私の仕事の関係で当時は毎月のように数日の出張がありましたので、どうしても母親の世話が出来ない日がありました。その数日をショートステイに頼っていましたので、仕事の為には仕方が無かったと言えます。

普段自宅では自分で起きてトイレに行っているような方も、慣れないショートステイ先では介助して貰った方が安全です。母親の場合は認知は進んでおりませんでしたので、事前に話しあって自分で行くことが出来ても必ず介助して貰うようにすれば良かったのかもしれません。

逆に認知が進んでいるような方のショートステイでは、マットスイッチは必ず設置するようです。介護度が比較的に低い高齢者の方がむしろ本人が自信があるだけに危険なのも事実です。本人の自信など、性格的な特徴はインタビューされる事も多いと思いますが、出来るだけ正確に伝えることでリスクも回避されます。

事故の予防

ショートステイに出掛けるときには、当日のショートステイ先に書類を提出する事になります。この書類には持ち物(着替えや歯ブラシ、ラジオや小物、常備薬)について記載する一覧と利用連絡票として、体調やショートステイ先に注意して欲しい点を記載するものがあります。

ここに親の普段の生活や問題となりそうな点(性格など)をしっかり記入する事が事故の予防になります。

私の場合、一度作ってしまってパソコンに保管し、ショートステイの度に見直して加筆するなどしていましたが、毎月のようにショートステイを利用しておりましたのであまり注意点を書かずにおりました。問題に遭遇する事が無いと安心してしまうと思いますが、普段自宅で当たり前に行なっている事もショートステイ先の建物内では危険な事になってしまった訳です。

父親もショートステイ先で自分でベッドから車椅子に乗り移ろうとして転倒した事がありました。この時もマットスイッチが外されていたのですが、マットスイッチが作動すると結構な音がしますので、本人も嫌がる場合が多く、外して欲しいと希望したようです。父親の場合は自宅で転倒して骨折して入院だったのですが、骨折が直ってからの療養中にも転倒しましたが、運良く骨折も怪我もしませんでした。

普段は自宅で過ごしているという高齢者が突然に入院すると、頭の中では何でも出来ると思い込んでいて、実際は体のバランスが非常に不安定になってしまっているという事が多いようです。入所先で介護を担当する方々は外から見た体の状態は理解できますが、その高齢者の性格まではすぐには把握できません。無理をしてしまう自信家なのか?注意深いのか?遠慮してしまう人なのか?事前に十分に伝える事が事故予防になります。