膝の半月板を損傷

趣味のサッカーで膝を故障

一ヶ月前ほどから部屋で座っていると左膝に何となく違和感があり、ちょっと怠いような感覚が時々現れました。趣味のサッカーはそのまま継続していたのですが、遂に歩けない程の激痛に膝が襲われました。

ベッケンバウアーとクライフ

この写真は自分が高校時代にファンだった二人の選手がワールドカップのピッチで戦った写真です。あまりにも有名なこの写真をこっそり引用しますが、観る度にモチベーションが上がります。

一人は皇帝と呼ばれた「西ドイツのフランツ・ベッケンバウアー」で、もう一人は「オランダのヨハン・クライフ」です。彼らは1974年のワールドカップ西ドイツ大会で激突します。

オランダ有利の前評判でしたが「フランツ・ベッケンバウアー」は周到な守備でオランダの猛攻を一点に抑え、2-1でドイツが勝利するという劇的な幕切れの試合でした。当時は高校生で試験の前日でしたが、朝までテレビの生放送を観ていました。

一般の高校生はテレビのアイドルに夢中になっていましたが、自分にとっての憧れは西ドイツのサッカー選手だった訳です。「フランツ・ベッケンバウアー」の存在感は今のメッシやロナウドを上回るもので、特に全てのポジションで彼を上廻る選手はいないのではと思わせる程でした。

唯一「ヨハン・クライフ」がトータルサッカーの提唱者として際立っていました。彼は後にバルセロナの監督となり、現在の「ポゼッションサッカー」を完成させます。「ポゼッションサッカー」は1974年のオランダチームによって既に原型が完成したとも言えます。

前置きが長くなりましたが、そのような年齢の私が毎日のように時間をやり繰りしてグランドに足を運んでサッカーをしている訳ですが、長年怪我とは無縁で、せいぜい捻挫ぐらいのこれまででした。記憶にある最も大きな怪我はタックルでバランスを崩した所で膝で頭を蹴られ、耳骨骨折で血だらけになった事。筋断裂で数ヶ月普通に歩けなかった事ぐらいだと思います。

膝の違和感から徐々に膝が曲がらなくなり、ある日軸足(左)で踏み込んだ事により強烈な痛みが走りました。病院でのレントゲンは異常無し、その足で新宿の検査センターでMRIを受け、半月板の損傷となりました。

確かに何度か泥濘んだグランドでボールを強く蹴って転倒しそうになった事があります。恐らくその時に不自然な姿勢で踏ん張った事が悪かったのだろうと思います。

半月板の治療を開始・膝の痛みの共通点

手術という手もありますが、リスクもありますので、膝からまず「溜まった水を抜きます」。これで痛みは大きく改善されます。初回の診療で50cc抜かれましたが、これは正常な場合の100倍で血液が混じったものでした。普通は淡黄色の液体だそうです。

ローター・マテウス

その後は飲み薬と湿布を処方され、一週間に一度注射で水を抜き消炎剤を注入するようです。これで回復にならなかった場合は内視鏡を入れて破損物を取り除く手術になってしまうようですが、治って欲しいものです。
 
この記事を読む方の多くはサッカーで半月板を損傷するなんて、親の介護をする年代の人間の話では無いと思われるかもしれません。実は半月板の損傷に限らず、膝の痛みの多くが膝に水が溜まっている事が多いのです。
 
最近も膝が少し痛くて後に歩くのが難しい程に痛くなり、整形外科を受診したら軟骨がすり減っている事が分かり、水を注射で抜いて貰ったら嘘のように痛みが消えたという話を聞きました。病院としてはヒアルロン酸を注射する治療を推薦したのですが、その後は通院しないで、運動療法で足の筋肉を増強させる治療を続けているそうです。
 
膝に水が貯まるというのは膝関節の周囲に異常があるからですが、この水は抜いて貰う以外にはありません。湿布などで治癒するものでは無く、膝の水を抜いてから、湿布や消炎剤を飲むなどして様子を見るわけです。知り合いのように膝の軟骨が減っている場合でも膝の痛みは激減しますので、その後は筋力を上げるだけで日常の生活に戻れるケースも少なくないようです。
 
 

老化なのか?怪我なのか?

年齢を重ねて膝などが痛むようになると、老化が原因なのか?何かの怪我でそうなったのか?区別が医者にも明確には出来ないようで、普段の生活について聞いて判断するというのが多いようです。自分について言えば50歳を過ぎても毎日のように近くのグランドを走り回ってボールを蹴っていましたので、簡単に怪我ですと診断されました。
 
レントゲンの撮影でも骨には異常は無くて、軟骨が減っている様子も無いので半月板か靭帯なのか?MRIの撮影で明確になった訳ですが、それなりの年齢だと筋肉が弱って関節に負担が大きいからとなってしまうようです。
 
自分が治ったら続いて家族が股関節が痛くなり出してしまい、医者も本人も老化が理由だと決めつけています。近所の医者なのでMRIも無く、撮影して理由を調べた方が良いと思うのですが本人がその気にならないとダメで、痛み止めを飲みながら痛みが消えると歩いて筋力をアップしようとしていますが、痛み止めの薬を減らすとまた痛くなります。
 
坂口憲二さんという俳優が股関節に水が溜まって松葉杖で歩いているというニュースが流れましたが、股関節の軟骨の損傷か関節唇損傷の疑いと聞いています。彼の場合は年齢も38歳ですから、老化とはならないのでしょうが?それから10年少々だとすぐに老化と診断されてしまうのも納得出来ませんね。

坂口憲二さんの場合は半年から一年前に股関節を捻ったというのですが、直後は何の症状も無く最初は肩が痛み出し、後に股関節が痛くなったそうです。どうも何かの拍子に歪んだ体の部位の影響が後に違う場所に現れたのだと思います。
 
自分に関しても半年前に神経の圧迫から足首に力が入らずに転倒。足を捻挫した後に膝の半月板が損傷した訳ですが、特に膝を何かに強打した事も無いので、歪んだ状態で普通に運動を続けた事が歩行も困難になるような症状を産んだのだと思います。
 
特に怪我などは無くても、歪んだ状態で無理な運動を続けると老化では無いのに、歩行が難しくなるような症状を発症する事を注意した方が良いと感じています。家族にはその事を理解させようと努力していますが、納得して貰うのが大変です。