足に力が入らない・自律神経失調症

急に足に力が入らない・恐らく自律神経失調症

母親が長期に渡り入院していた病院から退院し、自分の自宅から数分のアパートに引越してから数ヶ月後に新たな仕事の打ち合わせで赤坂見附まで出掛けました。ご存知の方も多いと思いますが、地下鉄の赤坂見附の階段は独特な雰囲気で結構急に感じる階段かエスカレーターを利用して登り下りするのですが、帰り道にエスカレーターが混んでいて階段を降りだしました。この病気(足に力が入らない症状)はそこで突然に発症したのです。

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階段を降りるときに片側の足に力が入らなくなり、体は当然ガクッと傾きました。何とかもう片方の足でバランスは取った物の片側の足に力が入らないのです。ただ立つ程度の事は出来る状態でしたので転倒は免れましたし、一瞬の事で次の瞬間には7割程度まで足の力は回復しました。足自体に痛みがある訳でも無く、足の関節が部分的に外れたような感覚でした。帰ってからもあれは何だったのか?心配でネットで調べましたが、本当の理由は簡単には分かりませんでした。

それから数日後、今度は親のアパートに出掛けたところで、同じ症状になりました。やはり片足の膝から下の力が抜けてしまって暫く動けません。この場合も少し時間を置くと回復するのですが介護という休めない仕事がありますので、病院にも行かずに過ごしました。さらに色々と調べますと、脳梗塞なら一瞬では済まないようですので違うだろうという結論になりました。一番可能性が高いのが自律神経失調症ですが、自分がというのが正直なところです。

自律神経失調症は基本的に自分の意志ではコントロール出来ない体の機能が正常に働かなる症状なのですが、調べてみると非常に多くの症状となって現れるようです。例えば足だけでも「足のしびれ、足のひえ、足の痛み、足がふらつく、力が入らない」等の症状があるようです。私の場合は「足がふらつく」という感覚ですが、足が突然に脱力したような症状になったようです。

足に力が入らないというのは足の膝関節にも関連しているようで、関節の症状として「肩こり、筋肉の痛み、関節のいたみ、関節のだるさ、力が入らない」があるようで、最後の「力が入らない」というのは自律神経失調症の症状そのものでした。実は特に治療もしないで、徐々に回復してしまったのですが、自律神経失調症の治療に近い生活をその後はしていたとも考えられます。

足に力が入らなくなる症状は多い

このサイトをオープンしてから「急に足に力が入らない」というキーワードで検索されている方が多いことが分かりました。階段を降りる途中などで急に足に力が入らなくなると非常に危険です。

父親のように、帯状疱疹により腹部から下の神経の多くを損傷したというケースでは無く、やはり何の前触れも無い神経障害的な方が多くおられるようです。実は未だにあの時の事がトラウマになっていまして、階段をしっかりと踏み出せないのでは無いだろうか?という不安が過ぎります。

こうしたトラウマこそがこの病気(自律神経失調症)の嫌な部分で、自分の体に自信が持てなくなると、この仕事を受けて大丈夫だろうか?等という弱気な自分にも気づきます。その後は数日寝ることが出来ないような過酷な仕事も受けて、それなりの評価を貰ったりと、以前の自分に少しづつ近づきつつ有ることを実感しておりますので、やはり色々な意味で自分に自信が持てることが自律神経失調症には良い効果があるのだろうと思います。

母親は若い頃に掛かり付けの医師から、自律神経失調症と診断され、それなりに薬の服用は受けていましたが不規則な生活を改善しなかった為に最後まで回復しなかったようです。基本的には夜更かしと、タバコもチェーンスモーカーに近い人でしたので、タバコを吸わないとストレスが溜まると言っては吸っていましたが、タバコを吸えば吸うほどストレスが溜まるのは現代では当然の事として認知されていますので、色々な意味で悪循環をしてしまった可哀想な人だったとも思います。

神経の圧迫は恐ろしい・突然に足が麻痺

吉祥寺の個室居酒屋に10人程度のスタッフが集まっての打ち合わせがありました。部屋は掘りごたつのような作りになっており、居心地良く会議は進み終了しました。一番奥の席だったので最後に部屋を出て外に出ようとした瞬間に転倒してしまいました。

店の方に大丈夫ですか?と聞かれました。入り口で靴を履く周辺でしたので、近くの何かに手を置いて転びかけたような状態でしたので、特に痛みを感じるような転び方ではありませんでしたので、大丈夫ですと返事をして、そのまま外に出ました。でも店の方は随分酔っていると感じたでしょうね。

外に出て他のスタッフと歩き出して、足が普通に動かない事が分かりました。痛みも無いし、しびれている訳でも無いのです。ただ足首が上手く動かないし、感覚がおかしいのです。駅でスタッフと別れて自転車を駐輪している場所に向かいました。

駐輪場を出て自転車に乗ろうとした瞬間、その場に崩れるように倒れてしまいました。どうも左足の足首に力が入らなくて、右足を上げた瞬間に左足に重心が移動し、それを支えることが出来なかったのです。

何とか立ち上がり、右足でペダルに足を掛けて漕ぎ出す反動で自転車に乗る事が出来ました。そのまま自宅に10数分で戻る事は出来たのですが、何とも酷い事になってしまったと思いながら、休みました。

次の日、足に激痛を感じて目が覚めました。昨夜の転倒で左足の足首が腫れているのです。一目で捻挫だと分かり、湿布を貼りました。でもこの痛みは昨夜は感じなかったものです。どうも足が麻痺していた為に痛みすら感じなかったのだと思います。

実は昨夜の集まりはリハビリ医の集まりでしたので、状況を説明したところ「腕枕の麻痺」と同様のものだろうという見解でした。長い時間同じ場所に座り、掘りごたつの角で足の部位が圧迫された事によるものだと言うのです。

一夜で麻痺は解消されているが麻痺の直後は痛みを感じない程に感覚が無くなっているという症状は結構あるそうです。3時間程度同じ場所で全く席を立たなかったのが悪かったようで、やはりトイレに行くとか体制を変えるとかは必要なのですね。自宅なら問題ありませんが、外で同様の事になると帰宅すら困難になりますので、注意が必要だと思います。

麻痺はすぐに治りましたが、捻挫の完治まで一ヶ月以上掛かってしまいました。これだけでもかなりな損失で、歩く速度が普段の6割位になってしまいました。痛みが消えるのに一ヶ月、足が元の状態に戻るのに更に数週間掛かりました。

 その後は特に問題な無かったのですが、どうも左足でボールを強く蹴ることが出来なくなってしまいました。別のページで書きますが、この後遺症から膝の半月板を痛めてしまったようです。足首の捻挫が左足の安定した動作を妨げてしまったのだと思いますが、一年近くも問題を引きずるとは参りますね。

自律神経失調は遺伝する?そして数年が経過!

足に力が入らない症状から5年以上が経過した今になり、子供の頃に母親が病院で自律神経失調症と診断された事を思い出しました。当時の母親はバスの一区間も歩けない人でした。

吉祥寺の駅から井の頭公園に向かうバスは今でも出ていますが、40数年前も現在と同様の路線でバスに乗れたと記憶しています。吉祥寺の南口から徒歩で5分少々で井の頭公園には到着しますが、その一停留所先に万助橋という停留所があります。バスというのはタイミングが悪いと10分以上待つことも珍しくないですよね?母親は私を連れてバスを待ち、乗車時間にして5分にも至らない区間でも必ずバスを利用していました。思い出すのはフラフラするという決まり文句です。徒歩で10分程度ですが、万助橋から更に10分弱程度歩いて祖父母の家がありました。確かに全部歩くと20分程度になりますので、歩くのが辛かったのでしょうね。そのような日は永遠に訪れないと思っていたのは随分昔のように感じますが、似たような症状で苦しんでいる自分が居ました。

それから3年ほど経過し、今は足の状態が悪いという事は一切無くなりました。介護に関わる事も今はありませんが、家内が時々実家に出掛けていますが自分は仕事三昧になっています。仕事に集中していると面倒な事も忘れていますが、時々あの頃を思い出し、子供の保育園以上に介護の問題は今後は大きくなって行くことを感じます。自分が介護を受ける20年以上先の時代はどうなっているのだろうと、子供への負担の問題も含め気になります。