良性発作性頭位めまい症

良性発作性頭位めまい症(症状と原因)

この「良性発作性頭位めまい症」を発症してから、寝ている時以外でも起きてから吐き気がして食事が出来ないとか困った問題が続きました。この続くというのが断続的で、比較的に調子が良い日は普通に起きて普通に食事が出来ます。酷い日は自宅を出る時に転倒しそうになり、パソコンが入ったバッグを落としてしまい、パソコンの動作自体には異常は無かったのですが、天板が凹んでしまったという痛い目にも合いました。

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この症状は徐々に軽くなり、一ヶ月程度で収まりました。最初はメニエール病という病名をネットで調べて似ているなあと思いつつ、耳鳴りも耳が聞こえ難いという症状もありませんので、軽いメニエール病なのではと考えていました。そして次第に症状が収まり、母親の問題でショックを受けた事が自分の体のバランスを崩した理由だったのだろうと勝手に締めくくって家族にも誰にも言わずにおりました。

今回、澤穂希さんが同じ病気だった事を知り、ネットで理由を調べたところ「内耳の前庭器官(ぜんていきかん)が地面に対しての角度や位置関係を感じる機能を持っていて、良性発作性頭位めまい症とは前提器官に異常が発生する事で頭の位置の変化を敏感に感じてしまう為に起こると考えられているという事でした。前庭器官の耳石器(じせき)という部分の上には炭酸カルシウムで出来た耳石が多く乗っているそうで、この耳石が外れたり、別の前庭器官の半規管(はんきかん)のクプラに付着するとか、半規管の中に遊離して、頭を動かした時に動いて半規管を刺激する」という事です。

少し専門的になってしまいましたが、澤穂希さんのようにサッカーでヘディングで頭を打つ事が多い人では無く、普通の生活をしている人が発症する原因については加齢によるカルシウム不足やホルモンバランスが悪くなった等が考えられるそうですが、その後の自分には発生していないという事からも、介護が終わって自分なりに大きなショックを受けても仕事や社会生活は普通に続けなくてはならない事が体と精神に大きなストレスになったのだろうと想像しています。

良性発作性頭位めまい症から4年

良性発作性頭位めまい症」を発症してから4年の歳月が経過しました。今では布団の中で寝返りを打つ事にも不安が無くなり、その症状を忘れる事もあります。しかし、ただ澤穂希さんの活躍を見ると思い出しますので、なんだか彼女に申し訳ないなあと感じる事もありますね。

良性発作性頭位めまい症

今になって考えてみますと、良性発作性頭位めまい症を発症した時期は介護によるストレスが増えただけでなく、年齢的に次のステップへの切り替え時期で色々な意味で無理が出来難くなっていたのかもしれません。直前の年には大変な仕事を受注し、出張先で徹夜を何日も繰り返し、明け方までプレッシャーを掛けられるような日々を過ごした事もありました。その疲労の蓄積も気付かない所でストレスとして働いたのだと想像出来ます。

このような時期は食生活も乱調になります。あまり考えずに食べたいものを食べてしまいますので、この病気にマイナスだと言わるカルシウムも不足したのだと思います。アルコールも増え、寝る時刻も不規則になり、寝ても眠りが浅くて明け方には目が覚めてしまうしまう時期がかなりありました。睡眠時間は3時間から4時間が平均だったと思います。

良性発作性頭位めまい症の発症後は無理がある仕事の受注を断り、レギュラーの仕事に絞った為に収入は落ちてしまいましたが、めまい症の発症はありません。ストレスの感じ方は同じ状況でも個人差が非常に大きいと思います。若い頃は何日も徹夜が続き、無理難題を課せられても乗り越え、周囲からは本当に丈夫ですね?と言われたものです。でも介護、仕事の落ち込み、無理な受注、そして加齢という複数の要因が重なり、めまい症を発症しました。

ストレスは誰にでもそれなりにあるものですが、ストレスと上手に付き合う事も大切だと思います。この日記と言いますか、ホームページに自分の状態を書いて、客観的に考えるのも一つだと最近は思うようになりました。独り言のような文書を長時間掛けて読んで下さる方もおられるようで、それも励みになっております。そのような皆様には感謝いたします。